宅建 平成19年度(2007年)問5 権利関係 の解説
問題
不法行為に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 使用者責任(民法715条)は、被用者が職務とは無関係の行為によって第三者に損害を加えた場合にも成立する。
- 土地の工作物の設置または保存の瑕疵によって他人に損害が生じた場合、占有者はいかなる場合も免責されず、常に損害賠償責任を負う。
- 未成年者が責任能力を有しない場合、その未成年者自身は不法行為責任を負わないが、監督義務者は損害賠償責任を負うことがある。
- 使用者は、被用者が事業の執行について第三者に損害を加えた場合、損害賠償責任を負うが、使用者が被用者の選任及びその事業の監督について相当の注意をしたとき、または相当の注意をしても損害が生ずべきであったときは、この限りでない。
正解
正解は選択肢 4 です。
解説
正解は選択肢4(第4肢)です。選択肢4が正しい記述であり、他の選択肢は誤りを含んでいます。
民法715条1項は、ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負うと定めますが、使用者が被用者の選任・事業の監督について相当の注意をしたとき、または相当の注意をしても損害が生ずべきであったときは免責されると規定します。民法717条1項は、土地工作物の設置・保存の瑕疵による損害について、占有者は損害発生防止に必要な注意をしたときは免責され、その場合は所有者が責任を負うと定めます。
【選択肢1】誤。この記述は法律の規定と異なる誤った内容を含む。正しくは「民法715条1項は、ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負うと定めますが、使用者が被用者の選任・」である。 【選択肢2】誤。この記述は法律の規定と異なる誤った内容を含む。正しくは「民法717条1項は、土地工作物の設置・保存の瑕疵による損害について、占有者は損害発生防止に必要な注意をしたときは免責され、その場合は所有者が責任を負うと定めます」である。 【選択肢3】誤。この記述は法律の規定と異なる誤った内容を含む。正しくは「民法717条1項は、土地工作物の設置・保存の瑕疵による損害について、占有者は損害発生防止に必要な注意をしたときは免責され、その場合は所有者が責任を負うと定めます」である。 【選択肢4】正。民法717条1項は、土地工作物の設置・保存の瑕疵による損害について、占有者は損害発生防止に必要な注意をしたときは免責され、その場合は所有者が責任を負うと定めます。この記述は法律の規定に合致しており正しい。