宅建 平成26年度(2014年)問50 税・その他 の解説
問題
建築物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄筋コンクリート構造におけるコンクリートのひび割れは、鉄筋の腐食に関係する。
- モルタルは、一般に水、セメント及び砂利を練り混ぜたものである。
- 骨材とは、砂と砂利をいい、砂を細骨材、砂利を粗骨材と呼んでいる。
- コンクリートは、水、セメント、砂及び砂利を混練したものである。
正解
正解は選択肢 2 です。
解説
正解は選択肢2です。モルタルは、水、セメント、そして砂(細骨材)を練り混ぜたものであり、砂利(粗骨材)は含まれません。砂利が含まれるのはコンクリートであるため、この記述は不適当となります。この知識は、建築物の構造や材料に関する基本的な理解として、宅建試験の「その他」科目で問われることがあります。
この問題は、建築基準法やその関連法令に直接的な条文番号が明記されているわけではありませんが、建築物の構造や材料に関する基本的な知識として、建築基準法第2条第5号(建築材料の定義)や、建築基準法施行令第72条(コンクリートの品質)などの背景にある技術的基準として理解しておくべき内容です。これらの法令は、建築物の安全性を確保するために使用される材料の品質や性能を間接的に規定しており、その基礎となる材料の組成に関する知識が問われています。
【選択肢1】正。鉄筋コンクリート構造において、コンクリートは鉄筋を錆から守るアルカリ性の環境を提供します(不動態皮膜)。しかし、コンクリートにひび割れが生じると、そこから水、酸素、そして空気中の二酸化炭素が侵入しやすくなります。特に二酸化炭素の侵入はコンクリートの中性化を促進し、アルカリ性が失われると鉄筋の不動態皮膜が破壊され、鉄筋が腐食しやすくなります。鉄筋が腐食すると体積が膨張し、さらにコンクリートを押し破る「爆裂」と呼ばれる現象を引き起こすため、ひび割れは鉄筋の腐食に深く関係します。 【選択肢2】誤。モルタルは、一般に水、セメント、そして**砂(細骨材)**を練り混ぜたものです。砂利(粗骨材)は含まれません。砂利が含まれるのはコンクリートであり、モルタルはコンクリートよりも粒子の細かい材料で、主にレンガやブロックの目地、壁の仕上げ材(塗り壁の下地など)として使用されます。したがって、「砂利を練り混ぜたもの」とする記述は不適当です。 【選択肢3】正。骨材とは、コンクリートやモルタルの体積の大部分を占める、砂や砂利などの粒状の材料の総称です。粒径が5mm以下のものを「細骨材」と呼び、主に砂がこれに該当します。一方、粒径が5mm以上のものを「粗骨材」と呼び、主に砂利がこれに該当します。この分類は、建築材料の基本的な知識として非常に重要です。 【選択肢4】正。コンクリートは、水、セメント、砂(細骨材)、そして砂利(粗骨材)を混練(混ぜ合わせる)したものです。セメントと水が反応して硬化し、砂と砂利が骨材として強度と体積を確保します。この組成は、建築物の基礎や柱、梁、壁など、構造体の主要な材料として広く用いられるコンクリートの基本的な定義です。